あたし、脱ぎます!《完》
「ナイッシュー!!!」と
体育館に
歓声が響き渡る。
前半は
淳平くんの大学がリードする
“32−26”
後半戦になると、
選手交代で
藤原さんが出て来た。
淳平くんと
何やら話している。
鋭い目つきから
あまり良いことを
言っているようには見えなかった。
ホイッスルが響き、
バスケットボールが宙に飛んだ。
ボールを取ったのは
藤原さんの大学。
淳平くんより、
少し背の高い藤原さんは
ジャンプ力もあり、
何度も
ダンクシュートを決めていた。
高校時代も
名プレーヤーだと言われていた。
そんな藤原さんに
立ち向かって行く淳平くん。
やっぱりカッコ良い!!
必死にボールを
追い掛ける姿も、
額に汗を流しながら
シュートを決める姿も、
全部がカッコ良くて大好き!!
真剣に
試合を見つめるあたしに
シュートを決めた後、
一瞬こちらを向いて、
親指を立て軽くウインクをする。
そんな姿に
自分でもわかるほど、
顔が真っ赤になってしまう。
淳平くん!!!
頑張れ!!