あたし、脱ぎます!《完》


水着の他にも

あたしが着てみたいと
思うものばかり。


ワンピースからアクセサリーまで

色々と揃えてくれていた。


流行に囚われず、
魅力を引き出せるか……を考えてくれたものばかりだ。



「どう?萌香ちゃん?

山根さんの選んできたもの
気入ったでしょ?」


得意げな笑みを浮かべる真鍋さん。



「はい!
みんな、あたし好みっていうか、

着てみたいものばかりです!」



「でしょ。
千葉優衣や森下くるみも
山根さんにやってもらってるんだ。

他にも有名な女優さんや
お笑いタレントの衣装もやってるんだよ」



「そうよ。
アタシ、けっこう忙しいのよ。
ね?真鍋ちゃん?」



山根さんは首を横に倒し、
真鍋さんの肩に乗せた。


「わァァァ」と
すぐに逃げる真鍋さんに、

「もう。
いつも思わせぶりなんだから!」と
ご立腹な表情を見せる山根さん。



山根さんって、

もしかして真鍋さんのこと??

そんな雰囲気……(汗)



早速、
目の前の衣装を試着してみた。



「このスカート、
もっと短いほうが可愛いわね」


山根さんが
平気であたしのスカートを捲り上げるが、

不思議と嫌な気はしない。



これって
山根さんのこと

“女性”として見ちゃってるから?







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