あたし、脱ぎます!《完》
レストランと出た後、
事情を知った真鍋さんは
「彼氏のところまで送るよ」と言い、
大学の入口まで送り届けてくれた。
車から降りたあたしに、
「じゃ、
彼氏さんには、ちゃんと話してね。
どうだったか、
今日のうちに連絡すること。
約束!」と
運転席から声を上げた。
「はい。連絡します。
今日はお疲れさまでした」
あたしの言葉に安心したように
真鍋さんは
車を走らせて行ってしまった。
「でもさぁ。
やっぱり萌香は大事にされてる。
期待されてるんだよ」
「うん。
だから期待に
応えられるように
頑張らなくちゃって思うんだ」
これを当たり前だと思わず、
感謝の気持ちを持たなくちゃダメだよね。
まずは
今、出来ることをやらなくちゃ……。
淳平くんに
理解してもらうこと……だよね。