あたし、脱ぎます!《完》
「あたし……。
淳平くんのことが好き」
あたしはそう言って
淳平くんの肩に
頭を乗せた。
言葉なんていらない……
そんな空間が
あたしたちを包む。
「な??」と
声を出す淳平くん。
「ん?」と
振り向くとあたしに、
不意を突かれるように……
唇を重ねた。
回された腕に
引き寄せられて、
淳平くんの舌が
意地悪なほどに絡みつく。
全身の力が抜けちゃって、
まるで体すべてが
淳平くんのモノになって行くようだった。
「キスしちゃった♪」
唇が離れると
少年のような笑みを
浮かべる淳平くん。
「もう〜淳平くん〜〜」
顔を真っ赤に染めるあたし。
「照れる萌香が
見たかったから。えへっ」と
また唇を近付ける。
チュッと軽く触れる唇。
“もっとキスしたい”という感情に駆られてしまう。