あたし、脱ぎます!《完》
恋と仕事の両立
東京での生活が
スタートして13日が過ぎた。
仕事に行って、
そして
帰って寝るだけの生活は、
気の緩む暇がないほど
ハードスケジュールだった。
淳平くんとは、
同じ東京にいるのに、
会う時間もなく、
山梨のいるときと変わりなかった。
いつになったら会えるのだろう?と不安もあったが、
あまりの忙しさに
深く悩むほどの余裕もなかった。
そんなあたしに
真鍋さんから、
「明日の午後からオフだよ」と
告げられた。
あたしはすぐに
淳平くんにメールを送った。
淳平くんも
バスケの練習が
午前中あるだけで、
午後から
ディズニーランドに行こうという話になった。
小さい頃、
一度だけ行ったことがある
ディズニーランド。
ミッキーに抱きついて、
写真を撮った
記憶があった。
そこに
淳平くんと行けるなんて、
夢みたいと
思ってしまうほど、
嬉しかったんだ。