あたし、脱ぎます!《完》


「よ!淳平!!久しぶり!!」



コンビニの
自働ドアが開くと、

いつもよりも
テンションの高い理が入ってきた。

顔も少し赤い。



「まだ仕事中だよ」



久しぶりに
顔を合わす親友に

投げやりな言葉を返す。



「分かってるよ。
ここで飲み物を買って、

クーラボックスに詰めて行く」



理は買い物カゴを持ち、

ドリンクコーナーへ足を運ぶ。



さっきまで
スーツを着ていただろう理は、

ハーフパンツに
白のタンクトップを着て
ラフな格好になっていた。

だが、
取り忘れているのだろうか、

腕には
シルバーの時計が光を帯びていた。



「あと5分で終わりだろう?

飲み物はこれぐらいで良いか?」



レジ台に溢れるほどの

ビールや勘チュウハイを
詰め込んだカゴを置いた。



「おい?何人で行くんだよ?」



「4人だよ。
後2人は車で待ってる。

あ、運転手は
酒を飲んでない調理場の奴だから、
大丈夫!安心しろ」



「あぁ……そうか」と
変に安心する俺は、

カゴから
ドリンクを取り出し、

バーコードを読み取って行く。





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