あたし、脱ぎます!《完》


「よっしゃ!!

海に入ろうぜ!!」



早速、
水着に着替えた俺たちは

海へ突進した。


足が
海面に浸かり、

バシャバシャと
音を立て、

太陽の光が満ちた海を進んで行く。



「キモチぃ!!」



海面から
飛び出した理が

髪をかき上げる。



「淳平も潜ってみろよ。

気持ち良いぞ!」



俺の知っている
高校時代の理がいた。


ヤンチャで
いつも笑っている理。


ホストを
やっていると聞いたときは
ショックだったが、

理が楽しい日々を送っているなら
それで良いのかもしれない。


偏見はやめよう。


理は理なのだ。



俺たちは
海から上がると、

レジャーシートに
腰を下ろした。



「ビールでも飲もうぜ」



理は
クーラーボックスから
ビールを取り出し、
プラグを開ける。


俺も
受け取った
ビールを開けると、

「乾杯!!」と声を上げた。



太陽の下、
午前中から飲むビール。


うぅぅ美味い!!

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