あたし、脱ぎます!《完》
あたしと
付き合う自信がないと言われたのだ。
あたしは
淳平くんの負担だったのだ。
淳平くんは
すぐに彼女が出来るだろう。
普通の
大学生の女の子のほうが
楽に決まっている。
いつも
一緒に居られる
彼女のほうが楽しいに決まっている。
あたしは
淳平くんの言葉に
「さよなら」と言って
電話を切った。
そのまま
ケータイを投げ捨て、
ベッドにうつ伏せになった。
枕に顔を埋め、
呼吸が出来ないほど、
強く押し付けた。
あたしは
一体、何をやっているんだろう。
あたしの
やっていることは正しいのだろうか?
グラビアアイドルとして
人気が出て、
周りが
見えなくなっていたのだろうか?
淳平くんの
負担になっていたことも
気付かず、
自分ことばかり優先した。
あたしは
淳平くんの迷惑な彼女だった。
思いやりのない最低な彼女だった。
ネガティブな感情ばかり
込み上げ、
自分を否定し続ける。