あたし、脱ぎます!《完》

片思いからの卒業




あたしの恋の卒業式は、

佳代の電話で始まった。



「萌香!

淳平くんの
第二ボタン予約したの?」



「……え?

何?それ?」



ベッドの上で
布団に包まっているあたしに、

佳代は「早く起きて!!」と
声を上げた。



佳代の話に寄ると
(正確には理くんの話)、

昨日から
淳平くんの元に
「第二ボタンください」と、

お願いに来た
二年生がいたらしい。


特に
あげる予定もなかった淳平くんは、

「いいよ」と
軽く答えていたのだ。


朝から
そんな報告を受け、

胸が締め付けられた。

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