あたし、脱ぎます!《完》
その日の夜、
早速、
佳代から電話がかかってきた。
「萌香……」
何とも、暗い声。
え?
もしかして、
うまく行かなかった?
「どうしたの?
小柳くんと何かあったの?」
「萌香…、
私、やっと……」
涙交じりの声に、
「うん」と
唾を飲み込み、言葉を待つ。
「………か、彼氏が出来たの!!」
いきなり
大きな声を上げる佳代に、
思わず耳から
ケータイを離してしまう。
「萌香!!聞いてる!?」
耳から離し、
「聞いてるよ。
良かったじゃん!!」と答えた。
「うん。
小柳くんから好きって
言ってくれて、
嬉しくて嬉しく…」
今度は涙声になる。
全く忙しいな…汗
「佳代に彼氏が出来て、
あたしも嬉しいよ。
小柳くんも良い人そうだから、
2人お似合いだよ」
「ありがとう。
萌香が今日、
小柳くんに何か言ってくれたんでしょ?」
小柳くんは
あたしが言ったことを
正直に話してしまったようだ。