あたし、脱ぎます!《完》
メールは無事に
送信された確認が出来、
胸を撫で下ろすと、
すぐに返信が来た。
『近くのカフェで理と一緒。
会える?』
『うん。
今はまだファンの人がいるから、
もう少ししたら
行くから待っていて』
あたしは
ケータイを閉じ、
両手で握る。
ディスプレイに映る
淳平くんの名前。
久しぶりに見て、ドキッとした。
今日は
色んな人と握手を交わした。
温かい手が
いっぱいあったけど、
やっぱり
淳平くんの手の温もりは
独り占めしたいと思った。
早く
淳平くんに会いたい。
そして
もう一度、淳平くんに伝えたい。
あなたが好きだって。