あたし、脱ぎます!《完》
「俺は谷昭一。
谷やんって呼んで。
永井さんと
同じクラスなんて、
いろいろ楽しみだよ。
……なぁ??」
谷やんは
浩二とそのとなりにいる男の子に
声をかけた。
「え?どういうこと??」
あたしの問いかけに、
「それはちょっと」と
3人は顔を見合し、
意味深な笑みを浮かべた。
あたしは
それ以上、言葉を交わさなかった。
あたしだって、
馬鹿ではない。
何となく予想が出来ている。
朝から
不愉快な気分になったあたしは
カバンの荷物を机の中に入れ、
視線だけ
軽く周りを見回した。
……このクラスで
うまくやっていけるだろうか。