あたし、脱ぎます!《完》



淳平くんは
森下くるみのグラビアを見ていた。


佳代が
「男はみんな、
グラビアイドルが好き」と言っていた。



じゃ……

淳平くんも
水着姿の女の子が

好きってこと? 



……じゃ、

あたしが

グラビアアイドルになったら……、


好きになってくれるってことも……


あるって……



こと??



顔を上げ、
森下くるみのカレンダーを見つめた。


艶やかな黒髪が光り、

挑戦的な大きな瞳が
こちらを見ている。


視線を下ろすと、

そこには
白のビキニから
溢れそうな大きな胸があった。



……あたしも

淳平くんに見てもらいたい。



「もし、
萌香が芸能活動をする場合、

どうしたら良いでしょうか?」



「うちの新人でも、
茨城から
通っている子がいますので、

土日や長期の休みに
上京して仕事をしてもらうことになります」



真鍋さんの発言に

耳がピンと動いた。



……と、いうことは
頻繁に東京に来られるってこと?



「その場合は、
当社で交通費も負担しますし、

ギャラも
最初は少ないですが、

お支払しますので」



……え?

交通費も出してくれるの??

< 94 / 383 >

この作品をシェア

pagetop