A week



――♪♪♪…‥



徳士が必死に携帯の在処を探る中,私は通話ボタンを押す。



徳士のすっとぼけた顔が,笑える。



――でも。



その笑いも電話越しの彼の一言で跡形もなく消える。



「…仕事がんばって,じゃあね。」



いきなりのドタキャン。



携帯を乱暴に机に叩きつけて寝室に戻る。



間抜けな徳士を無視して。



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