フィルムの中の桜と私
途端に美由の鼓動は早くなる。意識すればするほど、俊也を好きな自分を実感する。すれ違い様、俊也も美由に気付いたらしく、ブレーキをかける。
「よぉ、こんな遅くまで部活か?」
「そぉだよ、帰宅部な暇人とは違ってね」
美由は俊也を想う傍ら、幼なじみ特有の口ぶりになってしまう。
「よぉ、こんな遅くまで部活か?」
「そぉだよ、帰宅部な暇人とは違ってね」
美由は俊也を想う傍ら、幼なじみ特有の口ぶりになってしまう。