フィルムの中の桜と私
「明日休みだろ?良かったら久しぶりにオレと出かけよっか?」
俊也の誘いなんて、とても珍しい。そもそも最近めっきり遊ばなくなったし。
「あんた、もしかしてデートの誘い?」
「まぁ、そんなとこだな。」
からかってみるものの、素直に照れずに答えられてしまうから悔しいんだ、余計に。
「仕方ないなぁ~、せっかく行ってあげるんだから良い所連れていってよね!」
「…さくら公園。」
「……ぇ~?!」
さくら公園。それは徒歩10分くらいの所にある、割と広大な公園だ。名前の通り、桜の木と小川などが流れ、日中は家族連れが遊んだり、実際俊也と美由もよく小学校の時は毎日出かけて遊んだものだ。
「この歳で公園で遊ぶってないでしょ?」
「頼む、どうしても昼間あそこの桜の木を撮りたいんだ」
俊也は命の次に大切なカメラを持ち上げる。
「…またかよ。」
俊也の趣味、写真。それも人物や思い出といったものじゃなく、悪魔で景色ばかりを撮る。休日も一人でブラブラ撮影してるらしい。美由にはいまいち理解できないが。
「わかったよ、ぢゃ明日何時?」
「サンキュー、ぢゃ午前10時に家行くわ」
「早いのね…了解」
俊也と別れてからも明日の早起きする苦より一緒に出掛けられる嬉しさの方が上回っていた。
俊也の誘いなんて、とても珍しい。そもそも最近めっきり遊ばなくなったし。
「あんた、もしかしてデートの誘い?」
「まぁ、そんなとこだな。」
からかってみるものの、素直に照れずに答えられてしまうから悔しいんだ、余計に。
「仕方ないなぁ~、せっかく行ってあげるんだから良い所連れていってよね!」
「…さくら公園。」
「……ぇ~?!」
さくら公園。それは徒歩10分くらいの所にある、割と広大な公園だ。名前の通り、桜の木と小川などが流れ、日中は家族連れが遊んだり、実際俊也と美由もよく小学校の時は毎日出かけて遊んだものだ。
「この歳で公園で遊ぶってないでしょ?」
「頼む、どうしても昼間あそこの桜の木を撮りたいんだ」
俊也は命の次に大切なカメラを持ち上げる。
「…またかよ。」
俊也の趣味、写真。それも人物や思い出といったものじゃなく、悪魔で景色ばかりを撮る。休日も一人でブラブラ撮影してるらしい。美由にはいまいち理解できないが。
「わかったよ、ぢゃ明日何時?」
「サンキュー、ぢゃ午前10時に家行くわ」
「早いのね…了解」
俊也と別れてからも明日の早起きする苦より一緒に出掛けられる嬉しさの方が上回っていた。