1コ下のキミ
ちなみに、俺の名前は山岡龍河(やまおかりゅうが)。
家にいても何もすることがないから、とりあえず学校を知るために登校はしているけど授業には出ていない。
それよりさっきの奴らが言っていた。
……アキラさん?
暁さんって誰?
基本的に学校については詳しいはずがない。
だって入学して学校来ていた時間を総合しても一ヶ月ないんだからな。
そんな有名人がいんのか?
まず、なぜ俺を見てそいつの名前を出した?
イマイチまだこの学校をわかっていない俺。
そんなある日、いつものように中庭でサボっていると、知ってる顔のカップルが来た。
アイツら……病室でパニックになった女の見舞いに毎日来てた奴だ。
つまり、あの何かが割れたりぶつかったりしていた部屋の、原因の女の見舞いに来てた二人。
「オイ、アンタら」
そう俺が話しかけると先に男が気付き、彼女に俺の存在を伝えたらしく、二人で俺の方を向いた。