1コ下のキミ
屋上、昼休みは由衣たちが昼飯に使っている場所らしいが、朝の今の時間帯は誰もいない。
そんな場所で、朝っぱらから。
「あの、その……すすす好きですっ!」
「ごめんなさい!」
満面の笑みで告白を断る、郁未。
その隣に、明らかに邪魔であろう、俺。
「あたしは、龍河くん一筋だから。ね!」
「……あぁ、まぁ……な」
「気持ちはすごく嬉しいから、友達でお願いします」
「は、はい、よろしくお願いします!」
郁未は、木岐さんの妹じゃなければきっと、そこそこモテ女だっただろう。
男女平等主義、性格は若干厄介なのは俺にだけらしく、みんなに優しい。
さらに顔は可愛い系で、性格も堂々としている。
まぁ、誰も相手してくれない時ですら堂々としてたんだから、変わらないだろうな。
そして、告白にてまた友達を増やしている。