1コ下のキミ


「……え、じゃ、何?郁未お昼一緒でもいいってこと?」

「なんか……龍くんの印象まで変わっていく」

「っていうか、山岡って、優しさちゃんと持ち合わせてたんだ」


――イラッ

類は友を呼ぶ法則だろうか?


まぁいいさ、好きにしろよ。


ふと近くに気配を感じた瞬間。


「龍河くん」


……郁未か。

俺はゆっくり顔を上げる。


「なに?」

「ありがと」


そう言って、額にキスを落とす――って!!

ここ教室だぞ!?


「へへっ」

「……このバカ」


その後、俺たちがこのことについてからかわれまくったのは、言うまでもない。

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