1コ下のキミ
……最初は馴染めないと思ってた。
さすがにリーダーの知らないとこで、いろんなことが起きてるって……。
さすがの不良も、そこまでのいい子チャンはいないだろうって……。
「ようこそようこそ!不良モドキ集いの間へ!」
「あ、リーダーは30分後に来るらしいから、それまで俺らで仲深めとこうぜ」
「一番じゃん!お前留年だって?ドーンマイ!」
なのに、本当に仲良くしていた。
さらにどっかで見たことある顔まで俺に話しかけてきた。
「あ、由衣たちと見舞いに来てた人」
「あぁ、そういや三番彼女だっけ?」
「いいよなユキ、彼女可愛くて」
「いいだろいいだろ、もっと羨め。一番、俺は由衣のクラスメイト。みんなユキって呼んでるからそう呼べよ」
……俺も、番号呼びはやめてほしい。
どうやら『呪い』の順番で呼ばれている俺たち4人。