1コ下のキミ
女子的女子的、自分的になんて言ったことねぇ。
あくまで一般論を語りやがる。
「お前なんでいちいち俺につっかかんだよ?」
「だから女子的には龍河くんは――」
「ちげぇよ」
コイツは何もわかっちゃいない。
一般論を語られたって嬉しくねぇし、楽しくもねぇ。
「お前には意思がねぇんだな」
1対1で話してるはずなのに、俺対女子と話してる感覚になる。
いい気はしねぇ。
そのまま俺は自販機前の溜まり場に向かった。
直前にメールチェックをして、解散がないかをチェックした。
「お?お前また留年しても知らねーぜ?」
そう俺に言ったのは、グループの一員であの『呪い』の三番の彼氏の由季渡だった。