1コ下のキミ


え、ちょ、ま、待て!!

落ち着け!!

まさか木岐さんと帰るわけじゃないよな?

つーか怖ぇよ、道端でいきなりケンカ始まっても俺どうにもできねーよ!?


「龍河くん?何してるの?帰るよ?」

「え!?あ、その、えっと……」


……木岐さんも、待っている……。


や、やっぱり三人で帰るっぽい!?


「は、はい、今行きます……」


俺、情けない……。


いつになったら木岐さんに慣れることが出来るのだろうか?

きっと、ずっと後だと思う。


ビクビクしながらも郁未を間に入れて三人で帰ったさ。


木岐兄妹の家は俺の家より近いことが判明した。

徒歩10分で着くらしい。

一緒に帰ったことはあっても、分かれ道までだったしな。

ちなみに俺ん家は20分前後。


家に寄るか誘われたけど、丁重にお断りしておいた。
< 84 / 157 >

この作品をシェア

pagetop