1コ下のキミ
誕生日in木岐宅
……なんで、こうなったんだろう?
いや、いずれこうなる日が来るとは思っていたんだ。
いつか迎えられる日が来るだろう。
それがなぜ今日なんだ!?
今俺は木岐宅にいる。
居間で座って郁未を待っている。
しかも俺の誕生日というこの日になぜだ!?
なぜ迎えられた!?
なぜ誕生日が日曜日と重なってしまった!?
郁未には6月としか教えてない。
6月……18日なんて中途半端な誕生日なんて、覚えにくいしな。
「龍河くん、お待たせ!」
「……私服……」
……ちょっとトキめいたことは秘密だ。
今日郁未を見るのは今が初めて。
遡ること30分前、一通のメールが届いた。
郁未からだ。
『デートしよ!』
そして帰り道に通る分かれ道当たりで待ち合わせた。