はつあい~君と僕との恋愛定理~
リラックスしようと思い、行儀が悪いがテーブルの上に足をのばそうとした瞬間。
「こら。女の子がそんな格好しない!」
頭の上から、暖かいけど呆れた声が降ってきた。
ミュールを脱げ捨ててしまったため、すぐに立つことができず頭だけ後ろを向く。
そこには、ちょっと顔の赤い先生が機嫌の悪そうな表情で立っていた。
「わわわっ、先生!こんにちは!」
「こんにちは、桜井さん。
君は人の研究室でそんな格好で、あまつさえテーブルに足を「そ、そんなことはないですよー!!ごめんなさいー!!!」
先生の厭味な攻撃が始まってしまうと思い、私は即座に謝った。