はつあい~君と僕との恋愛定理~
しゅーっと音が聞こえてきそうなくらい、顔が熱い。
心臓もドクドクとうるさい。
何度もさっきの会話が頭で再生される。
あそこで「先生キャラちがいますよ」というツッコミを入れれば良かったのか、と今更ながら後悔する。
…でも、でも!でも!!
あれは…カッコよすぎた。
元々顔は端整な先生の、厭味な笑顔ではない笑顔は破壊力があると、この時知った。
そして、いつもは「僕」と言ってる人が「俺」と言ったときも。
このドキドキは先生がいつもとちがうように見えて、カッコよかった。
ただそれだけだと、自分に言い聞かせPCの電源を落とした。