魔法の言葉~本当にあった恋の話~
車を走らせてすぐに

自販機にたどり着く。



『何がいーい?』

当たり前のように、あたしに飲み物を買ってくれる男。


『ココアがいいな』

『おこちゃまやなー』

そう言って、ココアを買ってくれる大人な男。


『熱いから気いつけてな』

そう言って、あたしに渡してくれる優しい男。



そのまま近所をドライブした。

その間も、会話が途切れる事なんて無かった。

楽しかった。

とにかく、楽しくて仕方が無かった。



なんだろう?この気持ち。


この男の一つ一つの言動が

あたしの心に、響くんだ。
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