魔法の言葉~本当にあった恋の話~
『麻美は彼氏居らんやんな?』


突然、まじめな顔で話し始める男。





『俺と、付き合ってくれへん?』


『・・・・・は?!』



あたしは普通に驚いた。


『え?何がですか?』



男は、相変わらずまじめな顔で。


『付き合ってくれへん?真剣やで』





真剣と言われても・・・





『あたしの事、何も知らないじゃん』


こんな状態で言われたって、どうしようもないよ。




『今な、話した中で、麻美は良い子だって思った。

もっともっと知りたいって思った。

付き合いながら、傍に居ながら

これから麻美を知っていきたい。


こんなんじゃあかんかな・・・』




こんな男の言葉にも

ドキってしてる、あたしの心。



『今・・・今答えを出さなきゃダメですか?』





男の顔は寂しそうに・・・




『明日また、神戸に帰らなあかん。

今、答えが欲しい』
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