魔法の言葉~本当にあった恋の話~
『ごめん、別れよう』


あたしは、数日後ヒロ君に別れを告げる。


好きっていう気持ちがなくなって

ナオの存在が大きくなって。


これ以上、ヒロ君の傍には居られないから。



だけどヒロ君は

もちろん受け入れてはくれなかった。



『嫌。別れたくない。

ごめん、俺が悪かった。

俺は、麻美の事大好きなんだよ』




何度も何度も、こう言ってくれた。

好きだから。

直すから。

もっと頑張るからって。



だけど、あたしの心には迷いは無くて。



もう、何を言われたってやり直す気は無い。

もう、だめなんだよ。



今まで我慢してた嫌な部分が

爆発したみたいにあふれ出して

今はもう

ヒロ君の嫌な部分しか見えてこない。




『・・・ごめん』




だけどヒロ君は

全く受け入れてくれなくて。


話、全然進まなくて。


だから

距離を置こうって話になったんだ。
< 175 / 222 >

この作品をシェア

pagetop