魔法の言葉~本当にあった恋の話~
『ありがとうな。

麻美は?麻美はどうなん?』




『あたしは・・・』




あたしはね。


正直、ショックだった。



ナオの事、好きなんだもん。

ずっとずっと好きだったんだもん。

なのに、結婚かぁ。



でもね

彼女さんの話をするナオの声は

凄く凄く明るくて幸せそうで。



あたしには何も壊せない

奪えないって思ったんだ。



だからこそ

今の幸せそうなナオになら

あたしの気持ちぶつけても大丈夫だって思った。




ごめんね。

最後の最後まで、ナオにあまえちゃうね。

だけどあたしは

このままじゃ終われないの。


ずるいかもしれないけど

全部伝えなきゃ

言わなきゃ後悔するから。


てゆうか

今までずっと後悔してたから。



だから、ごめん。



聞いてくれるだけでいいんだ。






『あたしはね・・・』
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