魔法の言葉~本当にあった恋の話~
クリスマスの時期になると

こうやって話しかけてくる奴が多い。


また?と思いながらも

あたしは、駅までの道を思い浮かべる。



えっと・・・・・・・・・・?



・・・が、しかし。



道が大の苦手なあたしは

全くもって道が思い浮かばない。


諦めの気持ちと

めんどくさい気持ちが重なり




『道、わかりません。

他の人に聞いてください!!』


冷たく、そう答えると・・・



『地元の人じゃないん?』

『地元ですけど?』

『なのに道わからんの?』




明らかに馬鹿にされてる!!!!!!!!


『その駅までは電車で行くので

道なんか知りません』


男は一瞬目を丸くした後


『あははははははははは。なるほどな!!

それならしゃ-ないな』

『はい、では』



あたしは、なるべく関わりたくなかった。

だから、足早にその場を離れた。




なのに

それなのに・・・





『待ってや!!!!』と

男は車で追いかけてくる。



車で追いかけるなんて卑怯だ。

歩いてるあたしが勝てるわけない。
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