魔法の言葉~本当にあった恋の話~
『ほな、そろそろ行こうか』



やっぱり、楽しい時間はあっとゆう間。

気づけばもう、外だって真っ暗。



『・・・うん』

帰りたくないよ。




帰りの車の中は

何故かいつも静かになっちゃう。

話したい事はたくさんあるはずなのに

言葉が出てこない。



運転中

ずっと繋いでいてくれる暖かい手。



確実に家に近づいていく車が

バイバイが近い事を意味していた。




『このまま時間が止まっちゃえばいいのに・・・』


『そやな』




『帰りたくないな』


『また、すぐに逢えるからな?』



『絶対?すぐに逢おうね?

また、お台場にも一緒に来ようね?』


『うん、約束な』






約束。

約束って言ってくれたのにね。
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