*王子様に恋をして*
お金を入れて結子ちゃんからいちごみるく、美咲からミルクセーキをありがとっ、と受け取る
にっこり笑った私に2人とも微笑んでくれて、一昨日までの、とはいかないけど元気が少しずつ出てきた
大丈夫、実月センパイのことは少しずつでも忘れればいい
自分から会いに行かなければ会うこともきっとないから
「あ、あと少しで次の授業始まりますね」
結子ちゃんが言う
「次ってなんだっけー」
「自習って前の時間桐原センセ言ってなかったけ?」
桐原せんせいは英語の新人教師で超美人の先生ね!
「え!まぢで?!ラッキー、ジュース飲んでられるねっ!」
「それはアンタだけでしょ」
「どうする?じゃあゆっくり戻ろうか?」
「うんっ!」
「あ、まいちゃん」
ドキン…
今はあまり聞きたくなかった声