*王子様に恋をして*





ドンっ


「イタっ」


「っ!!」


図書室のある2階へと階段を下りようとしたところで誰かにぶつかってしまい不意に声が出る


「あの…大丈夫ですか?」


「あっ…」


「あ」


ぶつかった人はこないだ私をリンチ(でいーんだよね?)した美人なセンパイだった


センパイも私のことに気がついたのだろう


弱々しくキッと睨む


あれ?でも…


「あの、泣いてます?」


隠してるつもりで少し下を向いているのだろう
でも、泣いた跡、ほっぺにくっきりつてる


「!、うる、っさいわねっ!!!」


ム。


せっかく散々私をいぢめてくれた人にお情け掛けてあげてるんだぞ?


ちょっとくらいよく思ってくれたって…、って私これじゃぁ悪役じゃんか


「はぁ…」


これじゃぁため息つくなって言われても無理な話だよね


「アンタも…」


「?」


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