*王子様に恋をして*





『実月せんぱい』、そういい終わる前にふわって、抱きしめられてた


「えっ!ぇえっ??!」


驚きを隠せない私
でもやっぱり実月センパイの顔は見えなくて


くっついちゃうと別にセンパイが背小さいわけじゃないんだけど同じくらいで

肩とか見てみるとセンパイの身体、華奢なのとかすごい分かって


そこまで考えたところで私実は変態なんじゃって思ってやめた


「…実月センパイ?」


「すきだよ」


「ふえ?」


不意打ちの言葉に思わず変な声が出る


実月センパイなんてクスクス笑ってるし…!!!


恥ずかし…っ!!!ちょっともう笑うの止めてください!!!!


「せっセンパイ?!」


言ったら身体が離れた
あ、ちょっと惜しいことした


「好きだよ。好き。まいちゃんのことが」


「実月センパイ…」


「…返事、聞けない?」


にこって笑って小首をかしげるセンパイ
実は確信犯なんじゃないだろうか

返事なんて決まってるじゃんか


「私も実月センパイのこと好きです」


だいすきです







告白日和の金曜日*オワリ

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