*王子様に恋をして*
「わ、私だって恋する乙女よっ?!おんなのこなのよ!悩みの1つや2つ…」
「だからそれがアンタのキャラじゃないと言っているんです」
「結子の言う通りよ」
なんなんですか、もう
「だってだって、ホントに恋する乙女だし…。センパイすきだしぃ…」
「そこじゃない。乙女なのは別にいいわ」
いや、うざすぎるのははっきり言って鬱陶しいけど…と結子ちゃんが続ける
「まいは何も悩む必要ないでしょう」
「そうそー、センパイとはめでたく付き合うようになったわけだしね。それにさ、ね…あれよ…」
その…ね、とはっきりしない美咲の口調
心なしか頬が赤に染まって見える
「…何よ?」
「だから!わたしたちだって別にいやいやアンタと一緒にいるわけじゃないんだから!ちゃ、ちゃんとアンタが好きで一緒にいるんだからそんなことまいが悩んでたって意味ないんだから…」
そこまで言って一気に話したからか、それとも慣れないセリフを言ったからかあがっている息を整えて下に俯きながら続ける
「だ、だから、別に、さ?いいじゃない、そんなこと考えなくても。友達なんだか、ら?」
さっきよりも顔を真っ赤にさせたっ美咲に思わず笑いがこぼれた
「な、何よ!笑うことないじゃない!あーもううぜーうぜーうぜー!!!まいのことなんかすきじゃないわ!取り消しなさい!」
「あははっうっれしーなあ、美咲が私の子と好きだったなんて~。こんなにイキナリ友達から愛の告白受けると思ってもみなかったもんなーっ」
美咲はきっとアレだね!
世に言うツンデレってやつだ!