君になりたい。

「フン〜♪フフン〜♪」

意味の分からない鼻歌を歌いながらレジへ行く渉くん。

それを横目に香奈ちゃんもまだ化粧品とにらめっこしていた。

「香奈ちゃーん」

「なにー?」

「早く決めて〜」

「……」

無視された、急に。

早く決めてくんないかなーと思いながら、視線を再び渉くんに向けるとレジの前でまた悩んでいた。
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