君になりたい。

……ん゛!?

「ねっ健斗くん
健斗くんってば」

まだ息を整えてる健斗くんに、掴まれてない手で肩を叩く。

「んだよ」

「あれ…
ほらあそこに居る人
優花ちゃんに似てない??」

「あ゛っ?」

わたしの言葉に若干キレ気味に答えた健斗くん。

かなり怖いね、うん。
いろんな意味で。

てかそんなコトは置いといて!

「あっち見て」

わたしが“あっち”に目を向けると、健斗くんも“あっち”に目を向ける。
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