君になりたい。
「……うわっ」
そんな2人をガン見していたら、いきなり健斗くんに目を隠されバランスが崩れる。
「お前が見るもんじゃねー」
そう言ってズカズカと来た道を(多分)戻っていく、健斗くん。
「いいじゃんかー
減るもんじゃないんだしさぁ」
「お前が見たら確実に何かが減る」
そうきっぱりとわたしの言葉を否定され、黙るしかなかった。
わたしが見たら減る!?
一体何が!?
しばらくそんなコトでわたしの頭は、いっぱいだった。