君になりたい。
「おいしーっ」
「うるさい」
何度目かのおいしーっで、ついに健斗くんに睨まれてしまった。
おーーっ 怖っ
チラッと健斗くんを盗み見ると、黙々と肉を口に運んでいた。
いつもならベラベラ喋るのに。
そんな意味を込めて軽く睨み付け、視線を健斗くんからヒデさんに向ける。
「ヒデさーん
ここに居るときの健斗くんってどんな感じですかー??
やっぱりこのまんまのチャラ男ー??」
“ゴホッ”
わたしの唐突な言葉に健斗くんがむせる。