君になりたい。

………!!

バスをおりて、ふと後ろを振り返ると思わぬ人物を見つけた。

「…健斗くん!!
ヤバいよ!
いろんな意味で!」

まだお腹をさすりながらげんなりしている健斗くんの服の裾を、グングン引っ張りながらそう伝える。

「なに……?」

「ほらあそこ!
あそこに居るの優花ちゃんでしょ!?
なんか優花ちゃん逃げてない?」

わたしが指をさした方に顔を向ける健斗くん。
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