君になりたい。

思わず健斗くんと男の子を見比べてしまう。

すんごい健斗くんに睨まれてるケド、何回も交代に2人を見る。

…やっぱこの男の子の方が

ヤバいっすね、うん。

命、いくつあっても足りなさそう。

そんなコトをひとり勝手に考えていると、男の子が口を開いた。

「あんたたちこそ誰?」

真っ当な返事が返ってきた。


「そんなの答える必要ねぇーし
じゃっ」

わたしが答えるよる先に健斗くんがそう答え、ヒラヒラと手を振って来た道を引き返して行く。

わたしたちを置いて……
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