雨 の 日
あ め


 ザー…ザー…っ

「雨って嫌いだな―…。」

ジメジメするし
暗いしさぁ
傘さしてもちょっとは濡れちゃうし
良いことないよね

「うわぁっ最悪
俺、傘とか持ってきてねえしっ」

ドキッ……

「マジかよ!!亮介おまえばかだなー」

亮介くん………
私のスキな人

かっこよくて明るい
女の子にはもちろん男の子にまで人気

「亮介ぇ傘忘れたのぉ?ユキ持ってるよぉ」

「亮介くんっアユが傘入れてあげよおかぁ?」

ほらっ、人気者

私も入れてあげたいなぁ
ケド入れるよなんて言えない

どうせあの可愛いコたちと帰るんだろうな

「ん。ありがとう。ケドいいや
ユキちゃんやアユちゃんにも
入れてもらいたいけどもっと
入れてもらいたい人がいるんだ」

ズキッ

好きな人いるんだ…

「えぇ亮介ぇ」「誰よーっ亮介くーん」

本当誰なんだろう

「んっ♪ユキちゃんアユちゃん
じゃあね」

「「…ばいばぁい」」

あたしも帰ろ…

「なぁおまえっ―…」

えっ…
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