【短編】ねぇ…私を見て?
…苦しい…。


もう…ダメ。


そう思った瞬間、酸素が流れ込む。


『はぁ…はぁ…』



「優歌…可愛すぎ」



妖艶に微笑む類。




……あなた誰ですか?


頬が熱くなる…。



「もう余裕ぶるのやめた

優歌の気持ちもわかった事だし遠慮しねぇ

俺には優歌だけなんだから

ぜってぇ離してやんねぇ

覚悟しろよ?」



類ってこんなに甘かった?





『離れられないよ…類もずっと傍に居て?』



「当たり前…ってか俺以外の男といるの禁止な」



『うん///』



強く抱きしめられて…

初めて類の胸に頬を寄せて、ギューっと抱きついた。



…ちょっと待って…。



『ねぇ…ルーくん聞いていい?』



「…ダメ」



そう言いながらルーくんは甘いキスをくれた。



『っ///』



「類って呼んでくれたら…」



『類…』



「ん?」



今までと同じ返事なのに、全然違う。



『類って何のバイトしてるの?』



「おっ…やっと聞いてくれたか」



そう言っておでこにチュッとキスをすると類は教えてくれた。





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