女番長
第十一章「真実…」
「ただいま〜!」
あたしは基地に入って大声で叫んだ。
「お客さんやで!」
あたしの言葉に、全員が反応する。
「お客さんやって!珍しいな。」
みんなが、お茶やお菓子の準備をする。
「うわー!みんな久しぶり!」
加奈はみんなに挨拶をして回っていた。
そんな加奈の顔は、あたしが久しぶりに見た、子供のような笑顔やった。
「真希、おかえり。ちょっと、いいか?」
達也が、真剣な顔であたしに言った。
こんな達也の顔初めて見たってぐらい、怖かった。
あたしと達也は一旦、部屋に入った。
何なんやろ?
達也が言おうとしてる事って、あたしにとっては
いい話…?
悪い話…?
でも達也の顔を見る限り、いい話ではなさそうやった。