女番長
あたしが驚いた顔をしてるのに気づいた達也が、あたしに話しかけてきた。
「もしかして…、知ってるん?」
あたしは静かに頷いた。
「隣のクラスにいる子…。」
「それだけ?」
達也が、全部見透かしたように言う。
何でか、今言わへんかったら後悔するような気がして、あたしは全部達也に話した。
美紀ちゃんが今龍の彼女であることも、龍が美紀ちゃんとキスしてるとこを見て別れたことも…
達也は、ずっと黙って聞いてくれてた。