女番長


あたしが驚いた顔をしてるのに気づいた達也が、あたしに話しかけてきた。


「もしかして…、知ってるん?」

あたしは静かに頷いた。


「隣のクラスにいる子…。」
「それだけ?」


達也が、全部見透かしたように言う。



何でか、今言わへんかったら後悔するような気がして、あたしは全部達也に話した。


美紀ちゃんが今龍の彼女であることも、龍が美紀ちゃんとキスしてるとこを見て別れたことも…


達也は、ずっと黙って聞いてくれてた。



< 116 / 192 >

この作品をシェア

pagetop