女番長
いつもあたしの事を一番に考えてくれる達也…
ごめんな、達也。
あたし、達也を悲しませてばっかりや。
でも、こんなあたしを好きになってくれて…好きでいてくれて、本間ありがとうな。
ガチャッ
「真希…。」
ドアを開けて入ってきたのは、加奈やった。
「加奈、どうしたん?」
「ごめん。聞くつもりはなかったんやけど…。」
加奈は申し訳なさそうに、俯きながら言った。
「何や、聞いちゃったん?」
「うん。」
加奈は小さく首を縦に振った。
「とうとう、犯人分かったんやな…。」
「うん。」
「まさか、あの美紀ちゃんやったなんてな。」
加奈は明らかに動揺してた。
何となく予想してたあたしとは真逆で、信じられへんって顔をしてた。
あたしも聞いてすぐはびっくりしたけど、よく考えたらそうかなって思ったし…。