女番長
グイッ
その時、達也があたしを押し倒した。
「嫌っ!」
あたしは足をばたつかせて、力無い抵抗をした。
でも、男の力に勝てるはずもなく、あたしは諦めた。
「フッ。」
急に達也が、あたしを見ながら笑った。
あたしが少し驚いた顔をしてたら達也が…
「今ここでヤって、真希が妊娠したら…結婚して、真希を俺のもんにできんのにな。」
達也は、悲しそうな目をして、あたしに言った。
そんな悲しそうな目しんといてよ…。
そんなこと言われたら、せっかくの決意がまた揺らぐやんか。
あたしは達也の頬にそっと、手を伸ばした。
達也の目からは…
涙が流れていた。