女番長
「ん…。」
目が覚めると、横には大好きな人の顔があった。
それがすごく嬉しくて…。
幸せで…。
いとおしくて…。
あたしはニヤけながら、そっと龍の頬に触れた。
その時、
あたしの手を龍に引かれて、あたしはあっという間に龍の腕の中に引っ張り込まれた。
「おはよう。」
あたしは龍の手を握りながら言った。
「おはよ。」
こんなやり取りをしてると、昨日の事が急に頭の中に蘇ってきた。
恥ずかしくなったあたしは、龍の目を見られなくなってしまった。
「真希。」
「ん?」
相変わらずそっぽを向きながら答えるあたし。
「今日さ、婚姻届貰いに行こうか。」