女番長


家に帰ったらすぐに、あたし達は婚姻届を書き始めた。

残すは署名を書くだけになった時、龍はあたしを見た。

龍が口を開くまでに龍が言おうとることが分かったあたしは、龍に笑顔で返した。

あたしの思いを察知した龍は、迷うことなく自分の名前を書いた。

あたしも名前を書き終え、全て記入された婚姻届を見る。

そこに書かれた、

"滝沢 真希"


の文字…。

それを見て、やっと少しずつ龍の奥さんになる実感がわいてきたあたし。


こんなにお互い辛い思いしてきたんやから、あたし達絶対、いい夫婦になれるよな。


その日あたしは、やっと一緒になれるという幸せを噛みしめ、龍の隣で眠った。




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