女番長
第四章「真希の揺れる気持ち」
龍side
―一週間後―
《なぁ、最近さ。龍さん変やんな?喧嘩よりも、女のことしか考えてへんし…》
周りでは、嫌な噂が流れるようになった。
俺はそんなん全然気にしてないけど、最近一部の奴らが、俺に冷たくあたるようになった。
俺はというと、毎日のように真希の所へ通っていた。
あっ!
俺、もう上原のこと"真希"って呼ぶようになった。
真希に、「もう上原じゃなくて、真希って呼んでいい?」って聞いたら、「勝手にすれば?」って言われたから、真希って呼んでる。
俺が毎日通うから、真希も呆れてた。
でも俺は、真希の気を引きたくて…
少しでも振り向いてほしくて…
できることを全部やってる。